日本人が包装紙(ラッピング)を重要視しすぎる件について思うこと【雑記】

突然ですが、人からプレゼント(誕生日の財布・バッグ・理美容家電etc./何かのお返しで食器・お酒・クオカードetc.)を貰った時のことを思い浮かべてみてください。プレゼントを手渡されてまず目に入るのは…?

―――そう、包装紙やラッピングの袋ですよね。中身が何かを知らされないまま、包装を解いていく時のワクワク感には特別なものがあります。

しかし、実際にプレゼントされた「モノ」自体は覚えていることが多いですが、それが一体どのようにラッピングされていたのか…、どんな色をしていたのか…、数年前のプレゼントの包装を具体的に思い出せる方は、そこまで多くはないんじゃないかと思います。

ところが、大人になり社会に出てから「日本人にはラッピングを大切にする文化がある」ということに気が付きました。中でも一番驚いたのが「モノを贈るんじゃない、どの包装紙で包むかに意味がある」というまさに”本末転倒”な風潮が当たり前に存在するということです。

それを聞いて個人的に感じたことがいくつかあったので、今回のブログはそういったことをダラダラと書いた雑記(のようなメモ)になります。




どうして包装(ラッピング)の話になったか


そもそもなぜ包装(ラッピング)について考えたかというと、Revolutカード(スタンダード)が届いたので写真レビューという記事内で、「カードが送られてきた時の封筒が超シンプルだった」ことに少し触れたのが発端でした。


Revolutカード 封筒
Revolutから届いた超絶シンプルな封筒


それ以外にも、Rakuten UN-LIMITに申し込んでみた!その⑤自宅にSIMが到着しました!【内容物について・前編】にて、実はこの時もSIMカードの入った封筒が非常に簡素だったので、封筒について取り上げたことがありまして。


楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT) 封筒
楽天モバイルから届いた真っ白な封筒


上記の2点共、一見すると、プレゼントのラッピングではなく「頼んだ商品の入った封筒」がシンプルだったという話なのですが、周囲や一部のネット民の間ではこれらの封筒について、

・「ぱっと見で何が届いたのか分かりにくい (意訳:社名やロゴを大きく印刷して)」

・「手で簡単に開けられるような工夫が必要 (意訳:お金をかけて)

・「紙がペラいし、なんだか地味 (意訳:お金をかけt(ry )

という声が挙がっていたことから、「恐らくごく少数ではあるものの、あの封筒に対してネガティブに捉える人がいるんだな」ということを認識し、「じゃあ日本人にとって封筒や包装(ラッピング)が、どれぐらい重要なんだろうか?」と考える発端になりました。


何のための包装(ラッピング)か


華美なラッピング
画像はイメージです。


封筒もですが、包装紙やラッピングが果たす本来の意味は、「商品が傷ついたり汚れないようにする為のカバーの役割」「剥き出しだと自分用みたいなので、それと区別する為に必要なもの」だと思っていまして、それを踏まえると別にそこまで華美にしなくてもいいのでは?と捉えています。

しかし、ラッピングには、「まごころを込めて贈ります」という意味も含まれていることは事実です。ですから、あまり簡素なラッピングは好まれないケース(誕生日やクリスマス、就職祝いなど)も中にはあるわけです。

その為、どんな包装をするのか?というのは状況に合わせて変わっていくのが当然なので、「銀行のキャッシュカードの送付から誕生日プレゼントの包みまで全て同じ”ラッピング”であり、どれもゴージャスなラッピングにするべき」と考えるのは全然違うんじゃないかと個人的に考えています。

つまり、「華やかなラッピングにするべきなのは、誕生日やクリスマスプレゼントなどの記念日や季節行事に贈るもの」で、逆に「簡素な包装でいいのは、クレジットカードや書類、自分用に注文した本や衣類、家電などの事務的要素の強いもの・個人的な感情を含まないもの」と解釈しています。

(あくまでも個人的な見解ですのであしからず。意見というのは十人十色なので、それぞれの考えがあるのは言うまでもなく。)


包装(ラッピング)の意味を理解するということ


シンプルな封筒
画像はイメージです。


このことを分かっていても、いざSIMカードなどの個人的感情を含まないタイプの商品を、ただただ真っ白で簡素な封筒で受け取った時に、「こんな地味な封筒使って一体どういう了見?」と意外と頭から抜けてしまっていることがあります。
そして封筒にはさみを入れているうちに、「これは事務的な書類だから全然問題ないんだった」と正気に返るのです。

話は少し逸れますが、このラッピング問題に触れた時に「頭では分かっていることも、実際に思考の域まで到達させるのは難しいことなんだな」と改めて痛感しました。

だからその場の勢いでSNSに「○○(企業の商品名)がめっちゃショボい封筒で届いた。しかも手で簡単に開けられないのはマジで論外」という具合の文章を載せちゃう人がいるんだろうなと。
苛立ちや怒りのエネルギーは爆発的ですからね。そりゃあ、感情を抑えきれずに投稿したりするでしょうよ。

もっとも、「封筒でなんであれ、私宛てのものは華美にして頂戴」というようなパターンが圧倒的だとは思いますが。


年々、クレジットカードなどの封筒が地味になっている理由


時代が進むにつれて、企業から届く封筒や包装が地味になっているような気がするのは筆者だけでしょうか?

人生の先輩方からすると筆者はまだまだひよっ子でして、昭和や平成の初期・中期の包装・封筒事情をリアルタイムに知らない為、全て推測になりますが恐らく簡素になっていると思われます。

ただこれは、所得がやや平均以下~平均より少し上のランクの人々の話で、所得がある一定を超えるセレブは例外です。
彼らは庶民と比べてありえない額のお金を動かすので、いつの時代も企業にとって一番大切にしたい顧客です。最上級の待遇を受けているので、封筒一つでさえめちゃくちゃ手間がかかっているはずです。

(というかクレカだったら簡易書留で郵送ではなく、担当者が家まで持ってきてその場でカードの説明とかしてくれるんじゃない?だから封筒は無くて、手の凝った専用ケースで手渡しとかかもしれん。全く知らんけど)

しかし、人口の大半を占める一般階級はそこまで手厚く対応されないのが一般的です。

身近なものでわかりやすい例を挙げると、飛行機の座席です。

総座席数の8割以上が一番チケット代の安いエコノミークラスで、その次にそこそこ高いビジネスクラス、そして断トツで高額なファーストクラスとなります。(航空会社によってはエコノミーの上位クラスがあったりしますがここでは割愛)

チケット代で何が変わるのかと言うと、座席・機内での食事・機内サービス・空港ラウンジ利用の有無・搭乗順・預けた手荷物の流れる順番などなど、様々なところでその差があらわれてきます。
エコノミーは最も料金が安いので、可もなく不可もなくごく普通のサービスが受けられ、ファーストでは高額なチケット代を支払っていますから、とにかく大切にそして丁重にもてなされます。
そして”ファースト(First)”という名前の通り、このクラスのチケットを持っている顧客は様々な面で”第一優先”されます。


硬貨
画像はイメージです。


このことからわかるように、企業にお金を沢山支払う人=富豪であれば申し分なく手厚いサービスを受けられますが、そこまでお金を出さない人=庶民は良くも悪くもない待遇になるわけです。

平成中期頃までの日本経済は、バブル崩壊後とはいえ現在(令和2年)ほどは深刻な状態ではなかったと思われます。
実際に、平成20年に起きたリーマンショック、また平成23年の東日本大震災などの影響で以降の経済はボロボロの状態ですが、リーマンショック直前の平成19年には過去最大の経常黒字を出しています。
ただ、この時代は就職氷河期や人材派遣業法の成立、早期退職などの問題もあり、経済の全てが上手くいっていたわけではありません。(というか国民全員が得をするパターンは…)
ですので、「めちゃくちゃ景気が良かったわけではないが、今よりはいくらかマシだった」というのが実態でしょう。

経済が悪化すると何が起こるかというと……、まぁ色々あるはずなんですが、知識不足で説明できないのでここでは省略します。(詳しい内容を知りたい方は、本や論文を読んで自分で調べてくだされ)

封筒・包装(ラッピング)の件を踏まえながら考えると、「企業の利益悪化→社内で使えるお金足りなくね?→そうだ経費削減しよう→給料減額・派遣を外す・商品サービス自体(封筒や包装含む)のコストカット」という流れで、封筒にかける資金が無くなっていることが簡単に推測できます。


簡素な封筒
画像はイメージです。


また、経済状況以外の理由として、環境に配慮しようという流れが欧州や欧米で活発になっており、その流れを受けた結果、封筒が簡素になっていることも容易に考えられます。

それからこれは個人的に感じたことですが、今の日本の若者は強いて言えば”封筒・ラッピングに対して最初から”ゴミになる存在”として捉える傾向があり、そして最終的にゴミとなるのであれば極力コンパクトにしたい”という、モノへの執着の弱さと、プレゼントの中身さえあればそれでいいという合理的な思考(デジタルネイティブ世代の、次々に新しい情報が出てきてはあっという間に消えていく時代のスピード感がこうさせている?)があるように思えます。

例えばですが、企業の中堅社員になると裁量を委ねられて、仕事の一部は自分の考えに基づいて行動出来るようになります。
色々な仕事を自分で判断出来る中で、顧客送付用封筒の種類について決定権を持つ社員が、上記のような若者だった場合、「肉厚の用紙にインクをたっぷり使った封筒はもったいない。シンプルな封筒に切り替えよう」なんていうことも、もしかしたらあるのかもしれません。

様々な理由が考えられそうですが、日本の場合は環境問題というよりかは、どちらかと言えば経済的な理由で封筒・包装(ラッピング)がシンプルになっているのではないかと思います。


過剰な包装(ラッピング)はやめようよ


上記の「何のための包装(ラッピング)か」で述べていますが、包装は時と場合で使い分けるべきだと考えています。ただ、過剰なラッピングは良くないなということは常々感じています。

例えば、デパートでプレゼントを包んでもらった時の異常な包装紙の多さ。今はエコを掲げているのでさすがに昔よりはマシになっているのですが、それでも多過ぎるんですよね。

個人的には、包装紙にお花形のリボンを付ける位で丁度いいんじゃないかと思うのですが、日本では当たり前の様にボックスの上に包装紙+リボンでラッピングしていたりします。
あるいは、ギフトボックス+ギフト用不織布製巾着袋、みたいなケースも見かけます。さらに持ち運び用の紙袋も付いてきますからね。ちょっと多過ぎません…?


デパートのショッピングバッグ例
画像はイメージです。


しかも、デパートで販売している商品って、大抵中身も丁寧に梱包されているので、外側の包装を解き終わったと思ったら、今度はまた別の布製巾着袋に中身が包まれていたりしますよね。
そうすると「この商品は一体何重に包装しているの?」となって、なんだかなぁと半ば呆れてしまいます。
筆者だけかもしれませんが、あまりに立派なギフトボックスだと、「もったいなくて中々捨てられない…。でもサイズが半端で使い道がない…。」という謎の悪循環も発生します。

デパート側としては、クレーム防止対策で行っているのだと思うのですが、いやー、無駄に感じてしまいます。
ラッピング方法を気軽に選べるようになればいいんでしょうが、贈り物というポジションなので、ちょっと難しいんでしょうね。
なんか、昔みたいな風呂敷を使った包装ならどうかなと思ったんですが、そもそも現実的ではないような。

日本では古くから人を手厚くもてなすという文化を大切にしていますから、ラッピングそのものが消滅することはないでしょう。
個人的には、紙などの資材を大量に使った方法のラッピングに苦手意識を感じるだけで、包装の素材からリボン、包み方や折り方などを凝ったラッピングは大好きなんです。
(お土産を自分で簡単にラッピングする時なんかも、綺麗に出来ないかなとネットで調べたりしていますが、結局手先が不器用過ぎて手の込んだものは出来ないという…。プロの技術力の高さよ…。)

ですので、あまりにも過剰な包装(ラッピング)はどうにかならんものか、と感じています。

プレゼントについては一筋縄ではいかないですが、自宅用の包装(ラッピング)に関しては店員さんが包もうとすると「そのままでいいですよ!」と、断る方が増えてきたように思うので、ここから徐々に過剰包装に対しての意識が世の中に浸透していくのではないかと。(楽観的すぎ?)


まとめ


今回は、日本人と過剰包装について感じたことをダラダラと書いてきました。

「例え事務的な書類であっても封筒には気を遣うべし」「丁寧に何重にも包むのがベスト」という、まだまだ多くの日本人の中に残る共通認識を180度変えていくのは難儀するとは思いますが、それでも数十年前と比較すると少しずつ変化してきていると思います。

これから段々とこの意識が移り変わっていくといいですね。




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