先日部屋を掃除していたら、昔使っていたXperiaが出てきたので試しに充電して電源を入れたところ、タッチパネルが一切反応しないという出来事があったので、原因と解決方法についてまとめました。
直す方法だけ知りたい方は、下記の目次から「本当に”タッチ切れ”なのかどうかを試す方法 」までジャンプしてください。
目次
懐かしのXperia Z3 Compact
今回タッチパネルが反応しなくなったのが、docomoから2014年に発売されていたXperia Z3 Compactという機種です。発売当時はまだスマホへ搭載されていなかった、ノイズキャンセリング機能やハイレゾ再生に対応していたりと、同じSONY系列のウォークマンから影響を受けているようなモデルでした。(ただ、筆者の個人的な話になるのですが、この頃はまだスマホで音楽を聴く習慣がなかったので完全に宝の持ち腐れとなっていました。)
確か2015年頃に入手して、格安SIMを挿して使っていました。それから何年か使っていたのですが、YouTubeで動画を視聴する時などにバッテリーの発熱が酷く、まるでカイロのような状態だったので別のスマホに乗り換えてからというもの、一度も触っていませんでした。
おサイフケータイ機能を使いたくて
キャッシュレス決済が普及してきた今、ApplePayにクレジットカードを登録するだけで、iPhoneひとつ持つだけで簡単に買い物の支払いが出来る便利さにやっと気が付きまして。ふと、「そう言えばおサイフケータイってあるけどApplePayと何が違うんだ?」と思って調べたところ、アプリを立ち上げる必要のないおサイフケータイの方が更に便利なことを知り、たまたま片付けの時に出てきたXperia Z3 Compactがおサイフケータイ付きだったので、ちょっと試してみようかなと思い、充電して電源を入れてみることに。(現在使用中のAndroidはおサイフケータイ未搭載なんです。)
Androidバージョンも古く、最新版のアプリにアプデ出来ない可能性があり、「設定して実際に使うのは難しいとしても、アプリを立ち上げてどんなものなのか見るくらいは出来るだろう」と安易に考えていました。
しかし記事タイトルの通り、電源を入れてロック画面を解除しようとしても、全くタッチパネルが反応しない始末…。
タッチの不具合について写真でレビュー
▼電源ボタンは反応するので、電源は入る。
▼よく見ると左上のカバーのフチに欠けが。固いプラ製カバーなので地面に落としてパキッと割れた記憶。
▼おー、この起動モーション…。うわぁ、Xperiaだ…。懐かしすぎ。
▼これ防水だったんだ、すっかり忘れてた。
▼電源は入りますが、完全に放電していたせいか日付や時刻がめちゃくちゃです。
▼時間経過で画面のバックライトが薄くなっても、全くタッチが反応しないので明るくなりません。
▼電源ボタンや音量ボタンといった物理ボタンは生きているようで、音量ボタンを押してみると音量ステータスバーが表示されます。
▼もう一度再起動しても
▼タッチパネルは反応せず、ロックすら解除出来ないので設定を変更しようにも出来ない状態です。
どうやら”タッチ切れ”という症状らしい
何とかならないかと思い、ネットで調べてみると、どうやらXperia(特にZ3以降のシリーズ)に多い”タッチ切れ”という症状のようでした。
“タッチ切れ”とはそのままの意味で、「スマホのタッチパネルが一部反応しなくなる、もしくは全く反応しなくなる」という事で、今回の場合は画面のどこを触っても反応しない状態なので、自分で治すのは不可能なようです。
タッチ切れの原因
多くの原因があるようですが、一般的には
・スマホの経年劣化
・バッテリー膨張によって基盤が圧迫され、タッチセンサーに不具合が出る
・システムアップデートが出来ていない
・容量が大きいアプリのダウンロード
・ハードウェアの設計上の問題
が挙げられます。
今回タッチ切れを起こしたXperia Z3 Compactについてネットで調べている時に見つけたんですが、Xperia Z3とXperia Z3 Compactは、当時ネットニュースで騒がれるレベルでタッチ切れを頻発していた端末だったらしく、リコール修理対象になっていた模様。(今まで全く知らなかった…。完璧に浦島太郎状態だわ。)
しかし、docomoによる修理受付期間が2019年8月で終了しているようですし、該当者のSNS上での報告によれば、”修理”ではなく”交換”になるらしいのですが、2014年に発売された古い機種なので同一機種には交換が出来ないとのこと。
いまは不要不急の外出が出来ませんので、事態が落ち着いたらドコモショップに持って行って、修理や交換が出来るのかを直接聞いてみようと思います。
本当に”タッチ切れ”なのかどうかを試す方法
筆者のXperia Z3 Compactは完全に端末の不具合でタッチ切れを起こしているようですが、ご自身のスマホがタッチ切れを起こしているのかどうかを判断する方法があります。
・画面の汚れ
画面が汚れている場合は、メガネ拭きやクリーニングクロスを使って拭き掃除をしてみましょう。画面が汚れていることによって、誤認識を起こしている可能性があります。
・液晶保護フィルムをチェック
スマホにはフィルムや保護ガラスを貼って利用している方が多いかと思いますが、長年使用しているとタッチの感度が鈍ったり、また、フィルムの隅が浮いて空気や汚れが入り、それが原因で誤認識を起こしていることもあります。
・指の乾燥
冬場などの乾燥している時期には指先が乾燥しているので、タッチパネルの静電気を通さなくなって、結果的に画面が反応しなくなることもあります。
ハンドクリームを塗ったり、おしぼりや濡れたティッシュを握って指先を湿らせてからスマホを操作するとタッチパネルが反応するかもしれません。
・不要なバックグラウンドアプリを消す
バックグラウンドで多くのアプリを起動していたり、ブラウザでタブをいくつも開きっぱなしにしていると、CPUに負荷がかかり、一時的にタッチセンサーが反応しなくなることがあります。
〈バックグラウンドアプリの消し方〉
Androidの場合は、ホーム画面右下の四角いボタンを押すと、現在立ち上がっているアプリが表示されます。そこから終了させたいアプリを横にスライドさせるか、右上の×ボタンをタップするとバックグラウンドアプリを消すことが出来ます。
・システムアップデートを実施する
Xperiaでは、ソフトウェア上の不具合でタッチパネルが反応しなくなるケースが報告されているので、システムアップデートで症状が直る可能性があります。
「設定」→「端末情報」→「システムアップデート」でアップデートが出来ます。(ただし、システムアップデートの前にはバックアップを取ることを強くおすすめします。)
・手ぶくろモードにする
手ぶくろモードとは、タッチパネルの感度を良くして手ぶくろを装着した指でもタッチ操作が出来るようにする機能ですが、タッチの感度が悪い時に試してみるのもいいでしょう。
「設定」→「画面設定」→「手ぶくろモード」をONに切り替えると設定できます。
・テストモードでチェックする
指でなぞるだけで簡単にタッチの動作確認を行えるモードがあります。
Xperiaの場合、標準の電話アプリを立ち上げ、
と入力し、「Service tests」→「Touch Screen」をタップ。そうすると黒い画面が出現するので、お絵かきアプリのようにポインターの位置をなぞるだけで、画面のタッチセンサーの不具合が一部なのかどうかをチェックすることが出来ます。
・再起動する
それでも症状が良くならない場合、再起動してみましょう。パソコンなどの他の電化製品でも言えることですが、不具合が起きたらとりあえず再起動させると直っていることがよくあります。
それでもタッチ出来ない時には
以上の方法を取っても上手く動作しない場合は、修理に出さなければ直らない可能性が高いです。購入した携帯ショップに持ち込むか、街中のスマホ修理店に行って修理してもらうことをおすすめします。
筆者のXperia Z3 Compactの場合は、メーカー側が認めたハードウェアの不具合になるのでドコモショップに持って行くと無償で修理や交換が出来るはず(?)です。ご自身のスマホも機種によってはリコール対象の可能性もあるので、ネットで「機種名 タッチ切れ」と検索してみると良いでしょう。
データをバックアップしたい場合はUSBマウスを使うと操作出来る
修理に出す前にデータをバックアップしたい場合に、タッチ操作が上手く出来ないとバックアップも何もないですよね。そんな時には、市販のmicroUSBマウスを使うとタッチ操作出来なくても画面の操作が可能です。
↓microUSB(Type B)のスマホに対応
USB(Type A)マウスをお持ちの方は、変換アダプターもあります。
↓こちらも↓microUSB(Type B)のスマホに対応
まとめ
今回は、タッチ切れの原因と対処法についてご紹介しました。
筆者のXperia Z3 Compactはハードウェアの不具合でタッチ機能が不良だという事が判明したので、落ち着いたらドコモショップに持ち込もうと思います。(昨年の夏に修理受付終わってたなんて全然知らなかったよ…。こういうのって誰も教えてくれないから自分で情報収集するべきだとあらためて痛感( ;∀;) )
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