最近は感染症対策ということで、現金やクレジットカードなどの”店員さんと間接的に触れてしまうような支払い方”を出来るだけ避けている方は多いのではないでしょうか?
そんな中、再び注目されているのが”手を触れることなく支払いが出来る電子マネーなどの非接触決済”が話題になっています。
非接触決済にも種類がありますが、QUICPay+での支払いが可能だったり、残高をモバイルsuicaにチャージ出来たりと、非接触決済機能としての汎用性が高いと人気のウォレットアプリ「6gram」。
今回は、mixiから登場したプリペイドカードアプリ・「6gram」を使うメリット・デメリットや、チャージ方法、アプリの概要について詳しくご紹介します。
(追記 この記事は2020年秋に執筆しており、2023年現在サービス提供中の「MIXI M」(旧6gram)とは内容が異なる点があります。ご注意ください。 )
目次
6gramとは?
6gram(ロクグラム)は、招待制SNSやスマホアクションRPGアプリでお馴染みのmixiが運営しているウォレットサービス(アプリ)です。
プリペイドカード(JCB)とQUICPay+、間接的にsuicaの機能が使える
面倒な個人情報の登録は一切不要で、すぐに何枚でも発行出来る(最大30枚まで)JCBブランドのプリペイドカードが主な機能となっていますが、プラスチックのリアルカードはまだ発行されておらず(公式HPによると近日中に予約受付開始らしいです)、現在はアプリの中だけに存在するバーチャルなプリペイドカード機能のみとなります。
その為、現状ではApple PayやGoogle Payに6gramカードを登録することによって、QUICPay+として使うことが出来ます。
また、プリペイドカードをモバイルsuicaへ登録・suicaチャージすることによって間接的にsuica払いも可能になるので、公共交通機関をよく利用する方、またQUICPay+は使えないがsuica払いが出来るお店でのお買い物と、多岐に渡って使えるので非常に便利です。
QRコード決済が使えない場所で活躍
最近はQRコード決済を使っている方が多いかと思いますが、意外と使える場所が制限されていて、筆者はよく「あー、ここのお店コード決済ダメなんだ」とほん少し残念な気持ちになります(特に○○%バックキャンペーンなんかのイベント期間)。
しかし、QUICPay+とsuicaはコード決済に比べてかなり幅広いところで使えるのでとっても助かっています。筆者の場合は、近所のドラッグストアとスーパー、お総菜屋さんが「現金/クレジットカード/QUICPay+ , iD or 交通系電子マネー(suica)」という変わった組み合わせなので、既に使っているiD、それから6gram経由でQUICPay+とsuicaが使えるようになりとっても便利に買い物が出来ています。
インスタントカード、グループカードの機能が凄い
6gramの最大の売りはプリペイドカードが複数枚発行可能という点です(最大30枚まで)。普通、クレジットカードやプリペイドカードは1つの券種に対して1人1枚が基本ですが(例えばAMEXのグリーンを自分名義で2枚持ちたくても不可)、6gramの場合は1人最大30枚までなら番号の異なるプリペイドカードが作れます。この複数枚作れるプリペイドカードのことを6gramでは、即席カード、つまりインスタント(即席)カードと呼んでいます。
インスタントカードを複数枚持つメリット
このインスタントカードを複数枚作るメリットとしては、用途別にカードの使い分けが出来るという点が挙げられます。
海外のサイトでネットショッピングする時にはクレジットカード払いがメインとなってきますが、ちょっと怪しげなサイトで買い物をしたいと思っても、自分のクレジットカード番号を安易に入力するのは不正利用の危険があるのでちょっと怖いですよね。そんな時に使えるのがインスタントカードです。
アプリ上で新しいカードを作っておき、あらかじめ決済金額だけカードに入れておけば、たとえカード番号が悪用されたとしても残高が0円になっているので、不正利用されずに済みます。インスタントカードは複数枚発行出来るので、海外サイトや怪しげなサイトでのネットショッピングごとに使い捨てることが出来て非常に安全で便利です。ただし、1人最大で30枚までの発行となるので、作り過ぎには注意してください。
また、意外と余計なものを買ってしまいがちなコンビニ用の「コンビニ決済用カード」を作るとします。このコンビニ決済用カードには毎月決まった額だけを入れておき、絶対にこれ以上使わないようにする、と覚悟を決めてコンビニで支払いをしていきます。そうすると不必要なものを買わなくなり節約出来るという訳です。
他にも、ついつい投資しがちな趣味に対して、「趣味用のカード」を作り、毎月いくら使っているのかを分かりやすくするという使い方も出来るでしょう。
多人数で共有利用出来るグループカードもあるよ
また、グループカード機能もあり、これは複数人でカードを共有して使えるという、これもまた非常に便利です。
例えばサークルや仲間内でお金を出しあって何かを購入する時に、グループカードにチャージすればグループに入っている人なら誰でも好きなタイミングでカード決済やQUICPay+払いが出来るので、後から領収書精算する手間が省け、快適に使うことが出来ます。
6gram概要
〈年会費〉無料
〈発行手数料〉バーチャルプリペイドカード(QUICPay+機能含む):無料、リアルカード:詳細不明
〈国際ブランド〉JCB
〈インスタントカード発行上限枚数〉支払い情報未登録の場合:3枚まで、支払い情報登録済みの場合:30枚まで
〈独自ポイント〉なし
〈電子マネー〉QUICPay+(Apple Pay/Google Pay)
〈対応OS〉iOS 12以降/Android 6.0以降
〈発行〉mixi株式会社
6gramのチャージ方法
6gramはプリペイドカードなのでチャージをして使います。
チャージ方法は、
・クレジットカード
・銀行口座
・Apple Pay
・セブン銀行ATM
の4つとなります。
6gramのデメリット
招待状が無いと利用出来ない?
流石あのmixiが運営しているアプリっぽいなと感じるのが、実は6gramを利用するには”6gramユーザーから招待されないと使えない”という仕組みになっています。ですが、「周りに6gram使っている人がいない!」という方でも簡単に公式から招待状をもらうことが出来るので安心してください。(筆者も知り合いに6gramユーザーがいなかったので、公式から招待されて6gramを使っています。)
(↑追記:残念ながら2021年7月現在、公式からの招待は消えています。6gramユーザーからの招待が必須となっています。)
まだリアルカードがない
2020年9月現在、リアルカードが発行されることが予定されていますが、今のところまだ発行には至っていません。その為、QUICPay+や、6gram残高からチャージしたモバイルsuicaが使えないリアル店舗で、プリペイドカードとして使う事が出来ない状態です(カード番号があるので、ネットショッピング・ネット決済ではプリペイドカードとして使える)。
(↑追記:2021年にリアルカードが発行されていましたが、2023年現在、残念ながら新規発行は一時停止されています。)
▼6gram公式サイトでリアルカードについては「COMING SOON」と記載されています。
(↑追記:2021年にリアルカードが発行されていましたが、2023年現在、残念ながら新規発行は一時停止されています。)
チャージや利用等で6gramにポイントが付かない
チャージや残高の利用で、プリペイドカードの方にポイントが付くものはいくつかありますが、6gramの場合はポイントが全く付かないのが残念なところです。
ただし、クレジットカードからチャージをすることによって、クレジットカードのポイントが付く場合があります。クレジットカード会社の多くは、電子マネーへのチャージはポイントの対象外としていますが、6gramのチャージの場合、”電子マネーチャージではなくmixiでの商品購入やスマホゲームの課金”とみなされているようなので、クレジットカードのポイントの対象となっているケースがあります。
カード会社や券種によって異なりますので、「6gram ポイント (使いたいカード名・カード会社名)」等のキーワードを使ってSNSで情報を集めるか、もしくは試しに6gramの少額チャージを行い、ポイントが反映されているかどうかご自身で確認すると間違いないでしょう。
まとめ
今回は、mixiのウォレットアプリ「6gram」を使うメリット・デメリットや、チャージ方法、アプリの概要について詳しくご紹介しました。
招待制である点が少しハードルを上げていますが、「インスタントカードを何枚も簡単に発行出来る」、「グループで1枚のカードを共有利用可能」、この機能を無料で使えることを踏まえるとかなり優秀なアプリだと思います。
また、カード番号を盗まれるリスクが高そうな怪しいサイトでの決済においても、カードごとにチャージ金額を振り分けられるのでカード悪用の被害を最小限に抑えられますし、また非接触決済としてはQUICPay+、チャージを行えばモバイルsuicaでも利用可能で、毎日の生活で幅広く使えるところも良いですね。
次回は、アプリを実際に起動して登録するところから、プリペイドカード機能を使えるようにするところまでを解説していきます。
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